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2021-05-22 (10)


新型コロナウイルスに感染し、無事退院したウメハラ選手が5月22日(土)に配信で壮絶な闘病体験を語りました。

ウメハラ選手が感染したのはイギリス型変異株で、重症まではいかなかったものの、中等症で酸素吸入が必要な状態だったそうです。
苦しい闘病生活を経て、「人生は健康が一番」だと実感したそうです。



以下、ウメハラ選手が語った内容です。


・無事で帰ってこれたけど、ガチで死ぬかと思った。感想は、二度とかかりたくない。
・中等症だった。これより上があるんだなと思った時に、これはもう死ぬな・・・と。
・入院できてなかったら、下手したら死んでた。みんな気を付けた方がいい。

・5月5日に熱が出た。最初は風邪かなと思って寝てた。配信の疲れがたまってるのかなと思った。夜に熱を見たら、38℃くらいだった。
・次の日に測ったら39℃あった。今までの人生でなかったから、念のため病院でPCR検査したら陽性だった。
・自宅療養になって、ホテルに行くかどうかは保健所からの連絡待ちだった。その日は連絡が来なかった。

・次の日に保健所から連絡が来て、症状を伝えたらホテルに移動になった。家の近くのホテルに移動した。その時は39℃ちょっと熱があって、体調はそこまで悪くなくて、味覚もちゃんとあった。
・ホテルは個室で風呂もトイレもあって隔離はされてるけど不便じゃなかった。ホテルですれ違う人達も無症状とか軽症の人達ばかりだった。
・ホテルに入った日に、パルスオキシメーターで血中酸素濃度を測ったら94くらいだった。看護師が怪訝な顔して、「これはちょっと低いな・・・。後で医者と話しましょう。」みたいな感じだった。やりとりは全部リモートだった。
・リモートで医者と繋がって、もう一度血中酸素濃度を測ったら数値が悪かった。もう一度測って数値が悪ければ入院になった。数値は深呼吸をすれば97くらいに上がる。
・夕方、8時くらいにもう1回測って、93~95くらいだった。
・血中酸素濃度が低いのは自覚できない。
・小指を骨折した時に、我流でやったら小指が曲がっちゃったし、コロナだし病院の事をしっかり聞こうと思った。深夜1時に救急車に乗って搬送された。その時は熱が40℃くらいあった。
・熱がある分にはまだ良かった。半袖で搬送されて寒かった。
・(入院時の採血で)脱水を起こして血管が見つけられなくて、いつまでたっても採血が出来なかった。30分以上はかかった。40℃の熱で半袖で寒くて。

・最初に会った医者に「ご職業はプロゲーマーでいいですか?」って言われて、え?!と思ったら「ファンです。」と言われた。その先生のチームは重症化した人達専門だった。「おそらくウメハラさんは重症化しないから、僕と会話するのは今日が最後です」と言われた。
・病室は6人部屋で外国人も結構いた。その時には深夜3時だった。ベッドに寝て、息が苦しくて目が覚めた。生まれて初めてだった。
・ナースコールを押そうと思って探したら、呼ぶ前に来てくれた。それで鼻から酸素吸入した。
・病院行こうか迷ったけど、初日から来てよかったと思った。その時は数値は90切ってた。
・最初は空気の量が一番少ない0.5でやった。

・そこからは地獄。熱が39℃あって、色んな機能がバカになる。めちゃくちゃ腹が減ってるのに食いたいと思わないし、喉が渇いてると気づいてるけど水を飲もうという思考にならない。
・介護をやってた時に、なんで食わないと死んじゃうのに食わないんだろうって思ってたけど、コロナになってわかった。頭でわかってるのに、食いたいとも飲みたいとも思わなかった。
・飲み食いしないと脱水が起きてきつい。脱水を起こさないようにするために、意識して無理やり水を飲む。

・寝てると背中が圧迫されて息が苦しい。息が出来なくなるので、うつぶせになる。
・入院中に一番地獄なのがトイレ。体を起こして呼吸を整えるのに何十秒もかかって苦しい。立ち上がった後も、死ぬほど息が苦しい。空気のボンベみたいなのに差し替えてカランカラン持ちながらトイレに行って、戻ってきて座って空気を繋ぎ直して寝るのが本当に苦しい。生きててこんなに苦しい事がないというのが、毎回トイレに行くたびに起こる。
・凝固剤みたいなのを入れて液体が固まる紙カップのポータブルトイレがあって、最初は嫌だなと思ったけど途中からそんな事言ってられなくなった。1週間くらいはそれを使ってた。それでもきつかった。

・熱が出始めて11日目までは39℃あった。10~11日目が精神的にきつかった。熱が下がらなくて、空気の量もどんどん増えていった。どんどん息が出来なくなった。0.5だったのが3.0くらいになった。呼吸がさらに苦しくなっていった。
・途中から医者もなんかおかしいなとなって、点滴をやって薬を変えるようになってから急に良くなった。それが11日目くらい。誕生日を迎える前に快復にむかってた。

・高熱でうなされてると、現実と妄想の境目が分からなくなる。目を閉じると寝てるわけでもないのに、訳の分からない妄想世界が頭の中で始まる。目を開けると病室だと分かるけど、意識が朦朧として不快。その地獄が10日くらい続いた。
・二度とかかりたくない。人生であんなきつい思いをしたのは初めて。本当に地獄だった。
・軽症ならそこまでじゃないかもしれないけど、中等症はマジで地獄。
・とんでもない。ただの風邪じゃなかった。
・重症化までいかなくても、病院に入れなかったらかなり危ないと思う。自宅療養ならたぶん死んでた。

・イギリス変異型だった。
・ニュースを見てると死んでるのは年寄りみたいな認識の人もいると思う。でも、今はもう違う。
・絶対みんな舐めてると思う。感染した時にどれくらいきついと思うか、インタビューしたい。一度感染したら、二度とかかってなるものかと思って絶対行動が違うと思う。
・コロナに感染した原因は外食だと思う。結構外食してた。散歩は影響ない。かわいそうだけど、飲食店が一番危ない気がする。

・健康で生きてる時点で、人生は圧倒的大勝だと実感した。それ以外はどうでもいい。
・どうせ死ぬから、死ぬまでどれだけ健康を維持できるか。それ以外はどうでもいい。持ちキャラが弱体化したとかどうでもいい。人生観が変わった。
・人生って刺激的じゃないといけない気がしてた。何か能動的で精力的で向上心を持って生きていかなきゃ意味がないと思ってた。でも、そんなことない。そんなものはどうでもいい。健康であることをいいことに、無理くり暇つぶしを探してるだけだと思った。

・病院食は最初味がめちゃくちゃ薄かった。食った気しないな、早く退院してぇなって舐めてた。味覚が薄味に慣れてくると、病院食が旨く感じてきた。
・長年、食べ物を他人に管理されることがなかった。味の濃いものを食ってた。
おかずって味が濃くないとダメだと思ってたけど、こんなに薄口でもいいんだと思った。だんだん献立が楽しみになってきて、梅干し1個で食う米がすごく旨い。俺は間違ってた。梅干しとか和え物とかひじきとかの方が旨い。
・体力はかなり落ちてるけど、栄養状態はいいと思う。病院に飯だけ食いに行きたい。病院食最高だった。
・狂った生活から、コロナを通して人間らしい生活をして、ずいぶんこの何十年間か狂ってたなと思った。なんて人間らしくない生活をしてたか。酒も飲むし。
・さすがに2~3kg痩せた。3週間くらい酒飲んでないけど、全然飲みたいと思わない。
・今何がしたいかと言ったら、散歩かもしれない。スト5はやりたかった。

・自分の足じゃないみたいに、足が頼りない。ちょっと歩くだけで疲労を感じる。無限に散歩で来たはずの足が。
・味覚も臭いもする。息は普通に出来るし、咳もしない。でも運動すると身体機能が落ちててぜーぜーする。
・入院中は死に至るんじゃないかっていう咳が出た。
・(誕生日の)ビデオメッセージは見てない。
・回復して生きて帰って来たのが今まで生きてきて一番の誕生日プレゼント。
・入院中はめちゃくちゃMJやってた。ロマサガ3も購入した。シレンもやった。
・ロマサガ3はひどい。ストーリーがなさ過ぎる。一生雑魚敵相手に影縫いをするゲーム。
・夜は10時くらいに寝てた。
・死ぬかもしれないと思ったけど、未練はなかった。
・寝てる時は咳出ない。後遺症も今のところない。
・健康ほど欲しいものはなかった。酒ももう飲みたいと思わなくなった。
・落ちた体力が戻るまで2週間くらいかかるらしい。
・風呂は10日間くらい入らなかった。
・普段は1日2回とか風呂に入るけど、そんなのどうでもいい。風呂なんて贅沢品。
・緊急事態になると、本当に何が一番大事なのか分かってくる。

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