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2月21日(日)14時から「第2回 日本格ゲーメーカー連合会」配信が行われました。
この配信にはアークシステムワークス、アリカ、SNK、カプコン、バンダイナムコエンターテインメントといったメーカーの関係者が出席し、以下のようなトークが繰り広げられました。




リモートワーク下での開発環境について

SNK小田氏
「必要に応じて、出社しない解けない時は出社する。コンソールは実機を使う作業があるので、出てこないといけないタイミングが結構ある。」
「セクションごとに、このパートの人達は一斉に在宅、出てくるとか。」
「出社率を7割減らせとかは絶対無理。」

バンナム原田氏
「バンダイナムコは、パブリッシャーもスタジオで開発やってる側も、出社率は7割カットどころじゃない。5%とか。高い時でも出社率10%いくかどうか。」
「デザイナーとかは大きな機材を家に持って帰っていて、二度と会社に持ってこれないから二度と会社の仕事に戻れない人もいる。」

カプコン松本氏
「カプコンは出社の方が多い。ほぼ出社。機材がエンジンとか色々あるので、家に持って帰れないのが多い。」

バンナム原田氏
「カプコンさんの場合は、会社の中に皆がいて、世の中から会社を隔絶すればそっちの方が安全だという発想だから会社にいるという噂を聞いた。逆ロックダウンしてる。外から人を入れなければ安全。」

カプコン松本氏
「コロナ禍で情報の話とか色々あったので、そういうのも含めて社内でやっていこうという方針になった。総合職は別だけど、開発はみんな社内でやってる。」

カプコン中山氏
「職種による。デザイナーとか家でも機材があれば描ける人もいる。100%じゃなくて併用という感じではある。でもなんかみんな会社に来て働いてる。」

カプコン松本氏
「全部リモートになった時に、チャットとかコミュニケーションツールを入れて、それがきっかけでコミュニケーションがとりやすくなった。フィジカルのミーティングをしてたのが、思いついた時に気軽にコミュニケーションする良い流れになった。開発が順調に意見を出し合って進められるようになった。」

アーク片野氏
「会社全体の出社率は30%くらい。ギルティギアチームが一番出社率が多くて、デザイナーはほとんど在宅。PCとかも含めて全部自分の家で環境を整えてる。」
「実機を使った確認は、会社にいる人間しか体験してない情報とか温度感があってその共有で四苦八苦してる。あとは徒歩圏の人は来て遠い人は在宅だったりする。」

アリカ西谷氏
「基本的にはテレワーク、だいたい8割くらい。最初は大変だったけど、やってみたら出来た。どれくらい動いているか見えにくかったり、近くにいれば聞けることがチャットツールを使わないといけないから、分かる人に皆のチャットが集中する。その人が本来の仕事が出来なくなったり支障がある。」

バンナム原田氏
「ネットワークテストとかは、アメリカとかヨーロッパに行ってホテルとかで繋いでやるけど、そういうのが出来ないので、開発中のビルドをコアなファンに渡すということをしている。西海岸と東海岸のトップ級のプレイヤーにNDA書いてもらって渡して、通信対戦したもらったりする。世界中のファンの人まで開発に参加してもらうということをしないと、ネットワークテストすら出来ない。」
「セキュリティの問題が一番大きい。誰かがそのビルドを闇に流したら終わり。」

SNK小田氏
「西に行くほど出勤率が高いという事ですね。」

バンナム原田氏
「うちは社長が『おまえらがうまくやれ~い』みたいな。」

SNK小田氏
「出社率が下がった時に、社内で人気のコーヒー自販機が撤去されそうになったりした。」

バンナム原田氏
「出社率が2割以下で、新しいプロジェクトが立ち上がった時に、その人達のコミュニケーションが悪い。そうすると、そこから出るコンテンツがとてつもなくヤバイ可能性がある。2年後くらいに、自社も他社も含めてコミュニケーションが取れてないチームから、色々マズイものが出るんじゃないのって言われてる。マズイというのは、クオリティとかじゃなくて本来ならもっとチームのパワーが出せるのになぁっていうもの。予想だけど、そういうのが出てきそうだという話をしていた。」



ネットワーク対戦のニーズの高まりと対応について

バンナム原田氏
「前回、半分くらいがWiFiだという話をしたら世の中でバズった。俺らの中で常識でもみんなびっくりするんだなって。」
「現在600万本こえて、アクティブユーザーは4年目ながら1/3近い。統計的にしっかりしたデータが取れる仕組みが出来ている。」
「鉄拳7のシーズン4でWiFi接続を可視化して、オンライン対戦を快適にする大改修をした。」
「シーズン4の配信前1ヶ月と配信後の1ヶ月の比較では、対戦回数が爆増して有線が55%→64%に増えてWiFiも45%→36%に下がった。」
「シーズン4配信から2か月以上経過した2021年1月と、その1年前の同月を比較すると、1年前は半々だったのが、2021年1月は有線6:WiFi4だった。ところが対戦回数は2倍に増えている。コンソールではWiFiで対戦してる人が増えている。カジュアルな人が多いからWiFi表示があってもそんなに下がらない。」
「全体で見るとSteamの有線が増加している。」
「パケットロスもあるので、できれば有線でやって方がいいですよと言いたい。」
「WiFi表示を出して影響を受けるのはコアな人達。8割がたは気にせずプレイしている。」

アーク片野氏
「良いWiFiも悪い有線もある。今回のギルティでは〇〇msという数字で出して全ユーザーが数字を見て快適に遊べるのか見て貰おうとした。数字を出して判断してもらうのがいい。」

バンナム原田氏
「数字だけでも読めないところがあって、速さと太さあってもエラー率が高い人がいる。パケットロスがあると有線だろうが無線だろうが関係ない。有線に見えても間は無線の受信機で繋いでたりする。家が広い海外ユーザーは一見有線LANに見えてて、間は有線じゃないという人もいる。」

アーク片野氏
「本体より先は我々のチェックだけで調べられない事が多い。有線、無線もそうだしどっちが切断したとかも。」
「βテスト中のギルティは現在の環境では無線でも快適に遊べるというフィードバックを頂いている。」

アリカ西谷氏
「ギルティのネットコードがものすごく好評なのはなぜ?」

アーク片野氏
「プログラマーが頑張ってくれた。時間をかけた。外部のGGPOとかじゃなくて、自社で技術研究をして我々のゲーム性に合うようにしっかり作り込んだ。細かい技術はもうちょっと秘密にしたい。自分達で全部作りましたという感じ。」

SNK小田氏
「ハードウェアの向こうのデータは取れたとしても、出していいものか。」

バンナム原田氏
「コアな人達が出してくれということに応えるメリットの方が大きい。カジュアルな人達にはあまり関係ないので。」
「ほとんどのタイトルはP2Pで繋がってオンライン対戦してる。Steamだとリレーサーバーを通ることもあるので、我々も快適に出来ているのかわからない。そうなるとリレーサーバーを通している表示を出した方がいいのか、そういうところもオープンにしないと疑問に応えられないのかなと思う。」
「アンテナ0なのにどうして日本とオーストラリアで快適に対戦できてるんですか?とか。」
「どのキャラがどのキャラに何%勝ってるとか、皆が思ってたキャラの順位じゃないぞとかってデータをいつか公開してやろうかなと思ってる。」

アーク森氏
「あんまり可視化すると排他的になっちゃう。コアな人達がこの環境じゃないとやらないとなっちゃう気がする。大勢の人に楽しんで貰わないとプレイヤー数が増えない。最終的にはそんなものを表示しなくても快適に遊べるというのが僕らの命題。」


コロナ禍におけるイベントや大会の在り方

アーク片野氏
「他社さんにイベントをお任せすることが多かった。基本的にはオンラインに切り替えていて、ギルティギアに関してはオフラインのプロモーションが全滅しただけ。イベントなのでカプコンさんにお話を伺いたい。」

カプコン松本氏
「うちは開発とeスポーツの部署が別にある。まずプロモーションとしてフィジカルの大会をオンラインに変えましょうと結構早い段階でイベントのオンライン化を進めていた。オフラインで大会をやる意義がものすごくあるのは分かってるが、無観客のオフラインと完全にオンラインの二本立てで経験をかなり積んだ一年だった。」
「オフラインでやると決めていたカプコンカップが出来なかったのは僕ら的にはかなりショッキング。プレイヤーの皆さんにも申し訳なかった。それをリカバーするためにシーズン5のプロダクションバリューを上げている。」
「オンラインの大会をどれだけ充実していけるか考えている。」

バンナム原田氏
「昔の闘劇じゃないけど、僕らでいろんなタイトルのEVOみたいな大会をやりたい。」



格ゲー連合会でオフラインイベントを開催するとしたら

SNK小田氏
「コロナが収束したらやっていきたい。基本的にはオンライン大会だけで、オフラインは人を集められないので閉じた。台湾とかは大きな大会の開催が始まっているので、そういうところから皮切りにやりたい。」

バンナム原田氏
「バンナムかカプコンが母体となってみんなのタイトルを集める仕組みを作らないと上手くいかないのかなと思う。カプコンが乗ってこないと話にならない。」

アーク石渡氏
「お祭りとしてのイベントの側面を出したい。知らないゲームの大会を横でやっていても、せっかく集まっても意味がない。コミュニティが育つ場を設ける横の繋がりを大切にする場ができるといい。」

バンナム原田氏
「日本は格ゲーメーカーがこんなにあるのに、ユーザーは8~9割が海外。どこで開催するの?っていう問題がある。」

アーク森氏
「もっと選手の面白さをユーザーに伝えたい。野球とか選手達が頑張っているのは、応援している人たちがいるからだと思う。格ゲーは選手を応援する環境が整ってない気がする。企業が応援するんじゃなくて、ユーザーが応援してあげないとコンテンツばかり前に押し出してもあまり見ない。スターがいないと流行らないと思う。それはオンラインでもオフラインでも出来る。」

バンナム原田氏
「今はみんなが仲のいい時代。90年代はギスギスしてた。森さんとは仲良かった。セガさんも直前まで出たがってた。あれは別の仕事。」


その他、各社発表
・鉄拳7にポーランド首相が参戦。
・ファイティングEXレイヤーのSwitch版が発売。
・チャムチャムの新トレイラーが公開。
・KOF15に「神楽ちづる」参戦
・ギルティギアストライブに「イノ」参戦。
・スト5シーズン5発表のおさらい
など



配信URL
https://www.youtube.com/watch?v=vucwLxjDc4M
https://www.youtube.com/c/arcsystemworksjapan/featured



▼出演者(敬称略)

■株式会社カプコン
松本 脩平(『ストリートファイターV』プロデューサー)
中山 貴之(『ストリートファイターV』ディレクター)

■アークシステムワークス株式会社
石渡 太輔(『ギルティギア』シリーズ 総監督)
森 利道(『ブレイブルー』シリーズプロデューサー)
片野 アキラ(『ギルティギア ストライヴ』開発ディレクター)

■株式会社アリカ
西谷 亮(『ファイティングEXレイヤー』プロデューサー)

■株式会社SNK
小田 泰之(SNKチーフプロデューサー)

■株式会社バンダイナムコエンターテインメント
原田 勝弘(『鉄拳』シリーズチーフプロデューサー)
安田イースポーツ(esportsプロデューサー)

▼MC 安田イースポーツ(バンダイナムコエンターテインメント esportsプロデューサー)



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