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「eスポーツ競技大会のルール形成戦略に係る調査研究」を開始します

経済産業省は7月20日、世界的に拡大が見込まれるeスポーツ競技大会について、公平・公正な大会の実現に不可欠な国際ルールの検討に関する主要国の動向調査を行い、ルール形成に向けた全体戦略策定に取り組むことを発表しました。

経済産業省が「令和2年度産業標準化推進事業委託費(戦略的国際標準化加速事業:ルール形成戦略に係る調査研究(eスポーツに係る競技大会の信頼性確保))」として実施し、その調査結果は事業終了後に公表予定とのことです。

現在はeスポーツ大会に国際標準がないため、諸外国の動向や現況を調査・分析し、日本から世界に国際的なeスポーツ大会のルール形成を働きかけていくといった狙いが公表されています。

『戦略的国際標準化加速事業』は、日本の産業界が世界市場で優位を確保するために、調査研究をしたり、国際標準原案を開発・提案するといった事業目的があるようです。

1.趣旨

世界各国で盛り上がりを見せている「eスポーツ」(electronic sports)は、近年、国内においても流行の兆しを見せつつあり、日本のコンテンツ市場においても今後の成長分野として期待されています。民間企業の調査によると、スポンサー料や放映権、チケット販売等のゲーム産業としての市場規模は、2019年時点で約61億円を超えており、2023年には約 150 億円を超えるとの予測も存在します

海外eスポーツ大会では、各パブリッシャーがそれぞれ独自のルールを構築しつつある状況であり、サードパーティーも巻き込み国際的に統一された基準の形成には至っていません。

そこで経済産業省では、「令和2年度産業標準化推進事業委託費(戦略的国際標準化加速事業:ルール形成戦略に係る調査研究(eスポーツに係る競技大会の信頼性確保))」を実施し、下記3点の調査を行い、eスポーツ競技大会の国際ルール形成を実行する上での全体戦略策定に取り組みます。

  1. 公平・公正な競技性の確保に関する通信環境などの基準についての諸外国における動向調査
  2. 主要国などにおけるルール形成への関心度合いやその内容等の調査分析
  3. ルール形成の決定プロセス、仕組み等の情報の調査分析

2.今後について

本事業終了後、調査研究結果の公表を予定しております。

※出典:KADOKAWA Game Linkage


国内のeスポーツ市場に関しては、儲かると勘違いして参入してきたチームが資金難で解散を余儀なくされているケースが複数あるようで、まだまだ畑を耕す時期は続きそうです。

プロゲーマーの立場はまだ不安定...eスポーツ「チーム解散」の現状 業界に求められるものは...


経産省、eスポーツの国際ルール策定へ 海外の動向調査をスタート

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2007/20/news099.html