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momochiFR20


2017年3月10日~12日のカプコンプロツアー(CPT)プレミア大会『Final Round 20』に出場したEcho Fox所属プロゲーマー・ももち選手のインタビュー記事がYouTubeで公開されています。

「ストリートファイター5」シーズン2で、ももち選手のメインキャラであるケンが不利な組み合わせや、サブキャラの存在、苦手なプレイヤー、自身が代表を務める忍ismについての話など、様々な事を語っています。





以下、インタビューの書き起こしです。

Q.スト5は当初、シーズン1で春麗を使っていたが、なぜその後ケンをずっと使い続けているのですか?
一番最初に春麗を使っていたのは、スト5が出た時に練習する時間が取れなかったから。
元々ケンを使いたいと思っていたが、難しいキャラでヒット確認などが大変なので、最初の大会は間に合わないと思ったので、最初は春麗で出た。それからはスト4でメインだったケンを使った。

Q.サブキャラは用意していますか?
シーズン1ではケンがすごく強くて、サブキャラは必要ないと思っていたが、シーズン2では難しいところもあるのでカウンターピックとかでサブキャラを考えている。今の段階では試合に出せるレベルではないので、これから練習しようと思っている。

Q.ケンがきついキャラは?
ガイル、バイソンがきつい。上位キャラは基本的にきつい。
キャミィもきついし、強いと言われているキャラには相性が悪い。
ザンギエフ戦もしんどい。

Q.シーズン1と2ではどれくらい違いますか?
シーズン1はリュウ・ケン・春麗が凄く強くて、スタンダードなキャラが強かった。
シーズン2は溜めキャラも強い。攻めがすごく強いとか、技が強いキャラが勝っている印象。
シーズン2が出たばかりなので、まだバランスも分からないし、これからまだ活躍していないキャラも活躍すると思う。
Xianのいぶきとかもすごく活躍しそうだと思っている。シーズン1に比べて色々なキャラが活躍しそうだと思っている。

Q.バランス調整で希望する事は?
プレイヤーのほとんどがそうだと思うが、今までやっていた事が出来なくなる調整は基本的にあまり好きではない。
調整で新しい事も出来るようになるというのが一番良いと思うので、アッパー調整を望む
スト5の全体的なコンセプトとして、簡単・シンプルなゲームにしようという調整があると思う。そこは初心者がやりやすいという点では良いと思うが、やり込んでいる上級者のプレイヤーも楽しめるように、簡単にするだけではなく色々な人が楽しめるが、深みもあるゲームにして欲しい。

Q.ももち選手だったら、どんなシステムにしますか?
スト4に比べて目押しコンボがなくなったのは、自分としても良いと思っている。
コンボが簡単になったのは、大会でのミスも少ないし初心者にとってもやりやすいと思う。
上級者の人がやり込んだ時に特徴が出たほうがいいと思うので、目押しは先行入力でも繋がるけどジャストタイミングで押せば攻撃力が上がるとかゲージが増えるとかいう風になると、やり込み甲斐もある。
それが画面にちゃんと出るように、目押しをしっかり決めるとエフェクトが出るようにすると、見ている観客も上級者が凄い事をしていると分かるので、見ている方も盛り上がれると思う。それは一番最初にスト5が出た時に思った。

Q.苦手なプレイヤーは?
シーズン1の時はXiaohai選手。ESLやカプコンカップで負けるなど、大事なところで負けて悔しい思いをした。
プレイヤー性能がすごく高いので、苦手というか負ける事が多いプレイヤーの1人。
INFILTRATION選手も、スト4の時から苦手だった。何をしてくるのか分からないし、今のメインキャラも分からないので、対戦がやりづらいプレイヤー。その2人が苦手なプレイヤー。

Q.コーリンについてどう思いますか?
初日だけ触ったが、いやらしいキャラ。強いか弱いかは置いといて、対戦したくない、鬱陶しいキャラだと感じた。
ウル4のディカープリみたいなキャラなので、INFILTRATION選手あたりが使うと戦いたくないキャラ。

Q.1日の練習スケジュールを教えてもらえますか?
忍ismをやるまでは、トレーニングメニューとか時間を決めてやっていたが、ゲームと大会と睡眠以外のスケジュールも増えてきたので、今は空いた時間で練習している。

Q.忍ismの弟子はどうやって選んだのですか?彼らの成長に驚いていますか?
3人を選んだのは、まずインターネットで募集をかけて、書類選考でPR文書を送ってもらった。そこから何十人か選んで面接をして、その中から実力を見てみたい人を数人、実技試験をして3人を選んだ。
その中には今活躍している竹内ジョン選手など強いプレイヤーもいたが、今の3人を選んだ。

Q.ハク選手がウメハラ選手を(第6期TOPANGAリーグで)倒したことに驚きましたか?
驚いてはいない。むしろ、もっと勝って欲しいくらい。
日本以外では、若いプレイヤーが凄く活躍している。スト5で若いプレイヤーが増えたが、いつまでたっても『若いのにすごい』と言われている。本来であれば若い方が強くあるべきだと思うので、ウメハラ選手とか『35歳なのに、頑張っててすごいね』と言われるのが普通だと思う。自分は別に若いから凄いとかは思っていない。むしろ若いからこそ、もっと大人達に立ち向かっていって欲しい。

Q.スト5に登場して欲しいキャラは?
スト4でコーディーを使っていた。コーディーは好きなキャラなので、出て欲しい。

Q.他の格ゲーをプレイしていますか?
今はやっていない。KOFが元々好きだったので、14が出た時は最初だけプレイした。
最近は金デヴが遊びに来るので、金デヴとだけ対戦出来るようにやっている。
トーナメントではまだまだ出来ない。

Q.格ゲー初心者へのアドバイスはありますか?
今のマニアックだと思う。ずっとやっているプレイヤーはトッププレイヤーばかりだし、強いところにいきなり初心者が入ると結構大変だと思う。師匠を作ったり、同じくらいの強さのライバルや仲間を見つけてやるのが一番いいかなと思う。
格ゲーの楽しさは、実際に大会とかで色々な人に出会って隣で対戦して触れ合うのが対戦ゲームの良いところだと思うので、そういった意味ではたくさん仲間を作って、上達するだけではなく楽しんでやって欲しい。

Q.Echo Foxを選んだ理由は?
元々EGにいて、愛着もあるし感謝している。
EGに5~6年いて、Echo Foxという最近出来た新しいチームで自分も何か挑戦したい気持ちがあった。
自分の気持ちを新しく変えたいと思ったタイミングで移籍の話があったので、また一から再挑戦したいという気持ちがあった。

Q.シーズン2最初の大会「TOPANGAリーグ」で学んだ事は?
スト5になってから、シーズン1の時からずっとカプコンプロツアーの大会がメインだった。
ああいったリーグ戦、7先とかの長期戦はそこまでやったことがなかった。多くても3先とかだったので、すごく難しかった。
スト5は展開が早く、流れが傾くと一気に連敗して気がついたら負けてしまうゲーム性だと思う。
そういった意味ですごく難しかった。

Q.7先(長期戦)と2先・3先(CPT)のどちらの形式が好きですか?
両方好きで、それぞれの良さがある。
長ければ長いほど、しっかり練習したことが出しやすく、やり甲斐がある。
2先とかだと結構ドラマがすごくある。まだ知られていないプレイヤーがトッププレイヤーに勝って有名になったりとかのドラマがある。それも凄く面白いと思う。
個人的には3先が一番好き。バランスが一番いいのが3先かなと思う。

Q.Eリーグについてはどうですか?同じグループで嫌な相手は?
自分のブロックは日本人が自分だけなので、負けてしまうと日本が弱いと思われてしまうので、そこはプレッシャーを感じる。Smugはシーズン1でそこまで日本では有名ではなかった。かりんのPunkも今は日本でも有名で、アメリカで強いと噂になっている。その2人は警戒している。

Q.その他に何か伝えたい事は?
忍ismの新しい弟子を今募集していて、今年も新しいプレイヤーが何人か増える予定なので注目して欲しい。

Q.最後に一言
Echo Foxになって、これからもどんどん活躍したいと思っている。
自分以外にも、教えている弟子達もこれから世界にどんどん出てくると思う。
強い若手プレイヤーはアメリカとかだけじゃない。日本にも強い若手プレイヤーは多いので、注目して欲しい。