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ono-cc2015



Yoshinori Ono Discusses The Reinvention Of Street Fighter

http://www.gameinformer.com/b/features/archive/2015/12/07/yoshinori-ono-discusses-the-reinvention-of-street-fighter.aspx

海外のゲームメディア"Gameinformer"で、カプコン小野氏のインタビュー記事が掲載されているので当サイトでも一部抜粋して翻訳します。訳されていない部分の翻訳、誤訳の指摘等はコメント欄で投稿して頂けると幸いです。




Q.ストリートファイターへの思いを聞かせてください

ストリートファイター1は超ハマりました。会社に入る前から既にプレイしていました。
ゲームセンターでボタンをバンバン叩いてるだけでしたが、『何なんだこのゲーム』『この興奮は一体なんなんだ』みたいな感じでした。カプコンに入社した時はストリートファイターの一部になれることがすごい名誉に感じました。残りの人生をかけてこのシリーズを続けていきたいと思っていて、その20年後こうなっています。

私は音楽制作からスタートしました。音楽、デザイン、プロデューサーといった違う仕事をしている人たちが同じ部屋で仕事をしていました。スト2のディレクター西谷さん、あきまんこと安田朗さんなどと仕事をして、彼らのゲーム開発への姿勢を学ぶ事ができました。そのような環境にいられた事にとても感謝しています。



Q.スト4では何を成し遂げたくて、そのゴールに向かってどうチームを動かしたのですか?

スト4の前にかなりの時間、ストリートファイターの仕事をしていました。
例えばスト3は上級者向けのよく出来たタイトルですが、本当にレベルの高いプレイヤーだけのゲームでした。
いかにゲームを難しく作るか?上級者でも難しいゲームにするか?というスタンスで、難しすぎるゲームだったのです。

ゲームはより多くの人に楽しんでもらうものだと考えています。
SFCでスト2をやっていた時の感覚に戻ってプレイして欲しいというのがあったので、スト4の開発が始まった時にスト3のさらに先を目指そうという開発チームの提案に『ダメだよ君達、それはやめてくれ!現在の技術を使ってスト2を作るんだ』といったような事を言いました。



Q.あなたはスト4シリーズでレベルが高くなりすぎたことを懸念していました。スト5の新システムは違う方向性になるということですか?

スト4のコンセプトは原点回帰でした。しかし時が経つにつれ、ゲームはバージョンアップし強い人ばかりになっていました。もしある日突然、誰かがウル4を購入したとしてもハードルが高すぎてとてもプレイできたものではありませんでした。

スト5で、我々は出来るだけ敷居を低くしたかった。
我々がしたかったのは、超強いプレイヤーと新規のプレイヤーとのギャップを可能な限り埋めることです。
過去のタイトルで学んだ事が消えてなくなるくらいにね。
そして今、超強いプレイヤーと新規プレイヤーの差はかなり小さくなるよう出来ています。

Vシステムは過去のストリートファイターシリーズにはなかったもので、長い間プレイしている人でもその使い方を学習するには時間がかかるはずです。新規の人たちと同じようにね。
ギャップを小さくするという目標を新しいVシステムで実現しています。