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The road to Street Fighter 5

http://www.polygon.com/a/life-in-japan/Ono-Street-Fighter-5

カプコンの小野義徳氏のインタビュー記事が海外ゲームメディア「Polygon」に掲載されているので、例によって翻訳します。誤訳などありましたがコメント欄で訂正・補足して頂けると助かります。
前半部分はスト4を作る前の社内での小野氏の奮闘の様子が書かれていますが、後半のスト5関連のところから翻訳します。



小野がスト4の事を考え始めて10年以上が経ち、もう一度最初からやり直そうと考えた。
1年半前に、カプコンバンクーバーでデッドライジング3のディレクターとして過ごしていた間、小野はスト5の計画を練り始めていた。今回はスト4の成功に助けられ、スムーズに事は運んだ。

小野は今回もディンプスとのコラボでプロジェクトのチームを結成した。プレイヤーが7年も同じゲームに留まり続けてくれた事に、小野は感謝の気持ちを抱いていた。

スト5はまだ開発の序盤で、マーケティングの都合もあってゲームの詳細は見せられない。小野は『ストリートファイターにもっと若いプレイヤーを呼び込みたい。大会をもっと盛り上げたい』と語る。また、カプコン格ゲーのネットコードも改良して改良したいとも言った。

『ストリートファイターX鉄拳で出来たんですよ。以前のネットコードを飛び越える新しいネットコードを開発してウル4にも適用しようと思ったけど出来なかった。根本的な技術が違いすぎたせいで。』

12月のプレイステーションエクスペリエンスのイベントでスト5がコンソールではPS4独占だと発表された。PCとPS4のプレイヤーが一緒にオンラインプレイできる事も発表された。それは小野の目標の手助けになるはずだ。


ストリートファイターをプロデュースして10年、カプコンに入社して20年が経つ。小野の仕事と役割は変わったが、彼はいまだに大会やファンイベントに姿を現しコミュニティとの交流を欠かさない。

彼はストリートファイターだけでなく、モンスターハンターフロンティアG、ヴァンパイアリザレクション、開発中のPS4新作ディープダウンなど色々なゲームのプロデューサーとしても働いている。9年以上前はプロデューサーとして仕事をしていた男はキャリアを積み重ね、いまやカプコンの執行役員だ。

『多くのタイトルの開発とプロモーションに携われることは幸せな事です。』

他のタイトルよりもスト5の開発に時間を費やしている。ストリートファイターシリーズのナンバリング続編でありビッグプロジェクトだ。

『ストリートファイターが大好きだったからカプコンで働き始めたんです。』

10年にわたるストリートファイターの仕事を振り返り、彼は何の後悔もないと言う。

『何か違った事をしたいかと言われてもわかりません。』
『その時出来る事を全てやったと思えます。もし何かを変えなければいけなかったとしたら、家庭での時間をもっと大切にしようとしたでしょうね。長い間全く家に帰らない事もあったので。もし過去の自分に会う事が出来るならこう言うでしょう。”君、そんなに一生懸命働く必要はないんだよ”ってね。』

『もしタイムトラベルが可能な世界に生きていたら、当時の私の家族のもとを訪れて家庭を顧みなかった事を謝りたい。私にとってラッキーだったのは、よく分かってくれる家族がいたことです。』