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2020-07-13


マジックザギャザリング(MTG)のトッププロとして活躍している八十岡翔太氏が、元プロのトモハッピー氏のYouTubeチャンネルでMTGプロの収入や競技シーンについて語っています。




この動画では、MTGで20年以上のキャリアを誇るトッププロの八十岡氏が、MTGのトッププロの収入やプロ生活について以下のように語っています。


・普段はゲームデザイナーとして働きながら、MTGプロとの兼業。
・世界中のトッププレイヤー24名が招待されるMagic Pro League(MPL)と契約することで、年間75,000ドル(約800万円)貰える。MPL選手は大会参加が必須だが、招待された大会で得た賞金が収入に上乗せされる。
・大会はオンラインとテーブルトップ(紙のカードを使うオフライン大会)がある。現在コロナの影響で紙の大会がなくなり、賞金の分は収入が減っているが年間契約料75,000ドルは貰えている。
・去年のMPLは32名で、今年から24名に枠が減った。MPLはMTGに全てを賭けているプレイヤーが多い。
・去年の八十岡選手の獲得賞金は1000万円くらい。ちなみに世界大会の優勝賞金は約3200万円。(元プロのトモハッピー氏の生涯獲得賞金は3000万円くらい。)
・去年は10回くらい大会に参加。火曜日に現地入りし、月曜日に現地を出発することもある。
・1ヶ月でMTGに使う時間は練習時間が100時間くらい、海外との往復移動時間が1週間まるまる168時間で合計270時間弱。大会前1週間くらいは1日8時間くらい練習する。
・専業プロは1日8時間配信してる人もいる。さらに1人での練習もあるので、朝から晩までMTGをやっている人が多いはず。だから300~400時間くらい。
・2009年にMagic Online(オンラインのMTG)で年間最優秀選手になった時は、最後の1~2か月の追い込みで1日20時間MTGをやってた。1日3時間睡眠とかで稼働していた。2位だと何も特典がなく、1位になるために頑張った。
・スポンサーのCygamesからいくら貰っているかは言えない。


八十岡氏は15年以上前から国内外の大会に参加し続け、現在もMTG業界で日本で3人しか招待されていないMPLで活躍するトッププロです。
ときど選手やウメハラ選手と世代的にも近く、日本を代表するプロゲーマーの一人と言える存在かもしれません。

元プロのトモハッピー氏によると、2005年~2008年頃は世界のエース級でも年収500万円くらいだったそうですが、近年のeスポーツブームやMTG業界の盛り上がりもあってか、賞金のスケールも大きくなっているそうです。
海外大会を転戦する日本人の存在や賞金の規模など、MTGと格闘ゲームは共通点が多そうです。

なお、八十岡氏は上記動画のトモハッピーチャンネルで準レギュラーとして出演しています。



八十岡選手のWiki