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2020-02-07


レッドブルアスリートのボンちゃん選手が、2月7日(金)の個人配信で今期の活動について語りました。

今年の活動について、これまでのようにCPTを回る競技プロとして活動するのではなく、個人配信や動画などを公開してボンちゃん選手のことを知らないようなライト層に向けた活動に力を入れるそうです。

ボンちゃん選手が語った内容は以下の通りです。



今期の活動について
・今までの年のような競技活動メインの年にしないことにした。
・CPTを回ってポイントを稼いでCCを目指す例年のスタイルを取らないことにした。
・そのかわりに、ゲームの面白さや楽しさを伝える活動をする。
・配信や動画にも力を入れる。イベントや講演もオファーがあれば積極的にやっていく。
・今年出る大会は、現状ではEVOとジャパンプレミアの2つしか決まっていない。
・競技者をやめるわけではない。

新たな活動をしようと思った理由
・ここ5年くらいフルでプロツアーを回り続けていて、日本にいる間は練習だった。このスタイルでやっていると、世の中への伝える活動は力を入れづらい。
・前から誰かがやらなきゃいけないことだと思ってたし、プロゲーマーの課題だなと常々思ってた。俺はずっと選手として活動してプロツアーを回ってたから、どうしても目を向けられなかった。
・私生活にも変化が出てきて、これまでの活動だけでずっとやっていくよりも、プロゲーマーとして新しい道を模索するのに良い機会、タイミングがすごくいいと思った。
・海外を回って大会に出て結果を出しても、一時的にニュースにはなったりするけど、そうでない選手は渡航費がかかったりきつい部分が多い。ただでさえ海外を回れる選手は一部だし、回れない選手もこの業界で生活していくための何か、受け皿が狭い。
・(この業界に)まだまだ入りずらい、入ってもいい思いが出来ない現状があると思う。俺はありがたいことに生活出来てるけど、したくても出来てない人が多い。そういった人が少しでも減るようにやっていく活動が必要だと思った。
・去年EVOを優勝してインタビューを受けたりオファーを受ける機会が増えた。ロードトリップも過去の2倍以上だったとこもあった。大阪だと今まで200人ちょっとだったのが、470~480人くらい来てくれた。結果を出してるだけで、その活動だけでプロゲーマーの社会的価値が高まってるというより、もっとやれるよね?という感覚がある。
・俺が得た経験を、得られた人は少ないと思う。だからこそ俺が伝える言葉に意味があるし、説得力もあると思う。俺が発する言葉って、俺の背景を知ってる人だったら、伝わる部分が多いと思う。
・これからやっていくのは、俺の事を知らない人にも伝えていく活動だから、結構一からやっていく部分もある。不安もあるけど、いいタイミングだなと思った。
・引退じゃない。競技シーンについては、同じゲーム(スト5)が来年やってたとする。そのスト5のシーンに、本気で去年みたいな活動をして戻るのは難しいと思う。なぜなら、今年は今年でプロゲーマー達が本気で取り組む。そこで、大会2つは出るという練習量でくらいついていくのは難しい。ガチでやってる奴らの熱量はすさまじいので、同じ熱量じゃ足りない。本音で話すと厳しそうだと思ってる。
・グラブルのような新しいゲームが出てくるので、競技者として引退ではない。自分としてもそう思ってない。

「勝ちたがりTV」について
(コメント:ところでそれは”勝ちたがり”なの?)
・勝ちたがりじゃない。なので、「勝ちたがりTV」は今年休む。
・この姿を見て、勝ちたがってる奴には見えない。俺から裏方さんに「こういう活動をするから、今年一年は勝ちたがりを休ませて欲しい」と言った。最初は当然、え?!ってなったけど、考えてみるとたしかに勝ちたがりじゃないね、と。
・ほかに、新しい配信を立ち上げる。個人の配信で、ほぼこの曜日にやるとか決めてる。火曜は勝ちたがりTV、水曜はTOPANGA TV、あと別の曜日に俺が個人配信をやる。それを定期配信にする。裏方との話では、来週の「勝ちたがりTV」で終わり、お休みということになっている。
・新しく動画を作ってる活動もする。生配信をやりながら動画を作る活動もやっていこうと思っている。当然、配信の回数や時間は増える。おそらく倍以上はやる。
・(「勝ちたがりTV」の)新メンバーはおそらく入れずにゲストを呼ぶ形になると思う。
・レッドブルアスリートは継続、俺個人についてるものは何も変わらない。応援をしてくれるという話もさせて貰ってるし、一緒にどういう形でやるのがいいのか検討してくれてる状態。

今期の目標
・格闘ゲームのプロゲーマーとして、伝達する力を高めていきたい。SNSや動画の視聴者数も一つの指標にしたいけど、自分はプロとして活動したい。プロにしか出来ない内容、俺にしか出来ない内容を求めたいから、数字だけで判断したくない。
・今まで応援してくれた人たちに向けて伝えたい事もあるけど、もっとライトな初級者とか中級者の人達に教えてあげたい事もある。そこら辺の活動はすごく力を入れてやりたい。全く興味のない層にもアピールしていきたいし、多くの人に見て貰えるような努力もしていくけど、その数値にだけとらわれる事はしたくない。「保険じゃん!」って思う人もいると思うけど、これに関しては本音。そうみる人はどうぞって感じ。
・去年からクラロワも始めてて、大会に出たり協賛もしてみたのが、きっかけのひとつ。こういうこともやっていこうかなと。
・格ゲー以外にも面白いと思えるものはあると思うし、この辺りにも手を出していく。クラロワを面白いと思ってるから現状やってるけど、他の事で自分が面白いな、やりたいなと思ったらやっていく。
・新しい活動を応援してくれたら嬉しい。
・結局、こういう活動はやろうと思えば誰でも出来る事ではある。俺だから説得力があるというものにしたい。経験もそれなりにしてきて、業界の事も分かってるつもりだから、そういったところでの説得力は持たせられると思う。
・格ゲーの人気を底上げしたいのもある。それに伴って、他の面白そうなゲームの発掘というか、自分が面白いと思ったゲームを伝える活動もやりたいという話。
・やってないことなので、現状の目標は掲げるしかない。理解してくださいとしか言いようがない。自分がやりたいと思って決めたこと。
・プレイヤーじゃないならヤダって人がいるのも当然だし、俺も業界でやってる以上「プレイヤーとはこうあるべきだ!」っていうのを頭に掲げながら活動してきた。そういうアンチ的な発想になっても全然話は分かる。
・個人以外にも活動していくかどうかは不透明。やる可能性はある。
・動画を作っていくのは、言ってしまえば何でもあり。CPTを回ってた時は、国内の遠征も含めて年間120日くらいいない。それだけの時間を自分の他の活動にあてられるのは、楽しみ。逆にその時間を無駄に出来ない。CPT以上に自分の中で納得できるものにしなきゃいけない。楽しみ半分、不安半分。でもやるのは今でしょっていう感覚が強い。

来期以降について
・この一年間、必死に活動して来期以降を考えたいと思ってる。
・次世代機が出るし、ストリートファイターも次のタイトルにいってくれると思うし、そこから改めて競技活動メインになるかもしれない。それに関しては今期の活動の成果次第。判断は終わってからしようと思う。
・プロゲーマーになって最初の年にあったことだけど、インタビューで「将来のプロゲーマーとしての目標は?」って質問をされたことがあった。その時に、当時は子供たちの将来の夢がプロゲーマーなんてとてもじゃないけど言われるような時代じゃないなと思ってたけど、もしそうなった時にそう言葉にした時に笑われないような業界にしたいですね、と答えた。そこの思いは変わってない。今、驚くことに本当にそうなってる。
・今期も来期も、そこの芯は崩さず活動していく。やれることを全力でやる。

(コメント:笑われないようにって卑屈すぎん?)
・俺自身がちゃんとしなきゃって思ってた。他に数も少なければ生活出来てる人も少なかった。数少ない業界に入った人間である以上、しっかりやんなきゃな、という意味。それくらい本当はシビアに思った方がいいといまだに思ってる。
・配信はオープンレックで今まで通り。動画とかに関しては、おいおい発表していく。
・ロードトリップは6か所やるというのは同じ。6でも結構多いと思う。
・動画はYouTubeにあげる。ゲームの場所だけだと俺の事を知らない人には広める活動が出来ないので、露出を増やす活動はいくらでも作っていこうと思ってる。
・TOPANGAとの縁は切らない。俺のマネジメントをやってるのがTOPANGAなので、そこは変わらない。
・罰ゲーム配信はする。


配信アーカイブ「フラボン!今期の活動について」