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コンピューターサイエンスの博士号を持つフランス人のLoïc Petit(WydD)氏が、「ストリートファイター5アーケードエディション」のインプットラグについて解説した記事を公開しました。
https://medium.com/@WydD/input-lag-ps4-results-5d6caa463831

上記記事は長いので、以下に翻訳して概要をまとめます。

WydD氏はまず初めに別の人が既に公開している「ブレイブルークロノファンタズマエクステンド(BBCPE)」のインプットラグを自身の計測環境で計測し、同じような結果になることを確認したとのこと。
ちなみにBBCPEのインプットラグは平均2.62フレーム(F)、安定性(Stability)は95%となっています。
ここで言う安定性とは、安定性100%なら常に同じインプットラグになるという意味です。

次に先日発売された「ストリートファイター30thアニバーサリー」についても同様にインプットラグを計測し、その安定性を調べたところ、スパ2Xで平均5.16Fで安定性は55%でした。
そして、ターボについて指摘した人がいたためスト2ダッシュ、スーパースト2、ZERO3のスピード1で計測したところ、インプットラグ平均4.62F、安定性96%のほぼ同じデータでした。
(旧作のゲームスピード変更・ターボについてのカプコン公式資料はコチラ)

PS4のサムスピではインプットラグ平均5.66F(エミュレーションの影響もある模様)、安定性88%。
肝心のスト5では、インプットラグ平均5.93F、安定性43%というデータになりました。
表を見ると分かる通り、インプットラグ4F~7Fのバラつきが発生しています。
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そして、ゲーム中のフレームを横軸、インプットラグを縦軸にしたグラフは以下のようになっています。
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明らかに周期的に変化しています。
1周期は約1分(3600F)ほどで、WydD氏のスト5での全てのテスト結果で同じ形状になったとのこと。
そして、30thアニバーサリーではこのような現象は観測されなかったそうです。
なお、ハードはPS4pro、トレモステージで計測しているそうです。

WydD氏がCPTステージで5分間(18000F)テストしたというデータでも、周期性が見られます。
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スト5以外の格ゲーも含めた比較(上がインプットラグ、下が安定性)
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WydD氏が計測した全てのデータはGoogleスプレッドシートで公開されています。

スト5のインプットラグ検証結果が人によってバラつきがある理由は、周期的にインプットラグが変化するためではないかとのこと。



以上がWydD氏の解析結果です。


スト5はただでさえインプットラグが大きいのに、ある時は5Fだったり6Fだったり7Fだったりとバラつきがあるので、重ねや確認などで1F単位のシビアな行動が求められる場面ではインプットラグのせいで失敗した!ということも起こりうる、ということでしょうか。
インプットラグにうるさい海外では、既にこのネタで炎上している模様です。


海外コミュニティの関連リンク


【追記】
インプットラグのゆらぎが発生するのは、PS4版だけ?
PC版の検証結果は、PS4版に比べて安定しているようです。

ステージによって”ゆらぎ”の周期が微妙に異なり60秒周期とは言い切れない可能性があるようなので、タイトルを元に戻しました。

新:ストリートファイター5はインプットラグの変動が不安定。コンピューターサイエンス博士号を持つ海外勢が解析した結果、安定しないインプットラグと周期的な変化を確認」

旧:ストリートファイター5はインプットラグが周期的に変化。コンピューターサイエンス博士号を持つ海外勢が解析した結果、60秒周期でインプットラグが変動することを確認 :


WydD氏の環境解説動画





インプットラグ計測に定評のあるDisplayLagも、この問題を認めました。